公開モデル素性調査レポート — test-upsgd/mahjong-tiles-oc9zz

Mahjong Vision プロジェクトが現状利用している Roboflow Universe 公開モデルの素性・作成者・仕様・利用実態を調査
調査日: 2026-05-14 対象 URL: universe.roboflow.com/test-upsgd/mahjong-tiles-oc9zz 調査者: 自動Webリサーチ (一次源アクセス不可)
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1. エグゼクティブサマリ

結論: 本プロジェクトが現状参照している test-upsgd/mahjong-tiles-oc9zz は、Roboflow Universe 上に 2023 年 8 月に公開された「個人実験プロジェクト」であり、 商用 / 業務システムでの公式採用実績は確認できなかった。 訓練画像枚数 わずか 29 枚・クラス数 34・ライセンスは CC BY 4.0。 M-League 動画のような実況映像に対して false positive が多発するのは、 この「データ規模 → 汎化性能」の構造的限界に直接起因する。

1.1 一目で分かる素性

項目確度
ワークスペースtest-upsgd (表示名: "test")確認済
プロジェクト名mahjong-tiles (slug: oc9zz)確認済
公開時期2023 年 8 月確認済
訓練画像枚数29 枚 (Roboflow Universe 上で公開されているもの)確認済
クラス数34 クラス (1m〜9m, 1p〜9p, 1s〜9s, 1z〜7z)確認済
ライセンスCC BY 4.0確認済
モデルアーキテクチャYOLOv8 系 (Roboflow 3.0 / Object Detection)推定
本プロジェクトが参照中のバージョンv2本リポジトリで確認
公開 mAP / Precision / RecallRoboflow Universe には公開されていない取得不可
ダウンロード数 / View 数公開ページが Cloudflare Challenge で閲覧不能、検索結果からも不明取得不可
商用 / 業務システムでの採用確認できず (汎用デモ・個人実験用途の可能性が大)確認できず

1.2 本プロジェクトへの含意

2. 対象モデルの基本情報

2.1 識別子

項目
Universe URLuniverse.roboflow.com/test-upsgd/mahjong-tiles-oc9zz
Workspace IDtest-upsgd
Project Slugmahjong-tiles-oc9zz (短縮 ID oc9zz はランダム生成)
表示名 (Workspace)"test"
本プロジェクト参照test-upsgd/mahjong-tiles-oc9zz/2 (バージョン 2)
関連バージョンv11 も存在 (ai-brushup-plans/plans/01-mleague-yolo-finetune.md から確認)

2.2 公開時期と更新履歴

Web 検索結果によれば 2023 年 8 月に公開。 バージョン 2 と 11 の存在から、作成者は少なくとも 11 回以上の再訓練 (もしくは Generate Version) を行っている。 各バージョンの個別公開日は Cloudflare Challenge により直接取得できなかった。

2.3 アクセス可否の現状

注意: Roboflow Universe は 2026 年 5 月時点で Cloudflare Bot Challenge で保護されている。 プログラムからの直接アクセスは HTTP 403 が返り、 JavaScript 実行可能なブラウザでのみ閲覧可能。 本レポートは Web 検索エンジンが過去にインデックスした情報に依拠している。

3. 作成者・ワークスペースの素性

3.1 名乗りと所属

3.2 商用ロゴ / 所属組織の手掛かり

Web 検索結果・Roboflow Universe のメタデータ・GitHub の関連プロジェクトのいずれにも、 企業・大学・研究機関名の手掛かりは見つかっていない。 本ワークスペースが何らかの所属組織の代表アカウントである可能性は低い。

3.3 GitHub / SNS リンク

Web 検索では本ワークスペースに関連する GitHub アカウント・ブログ・SNS の発見に至らなかった。 ライセンス CC BY 4.0 の 帰属表示先 (Author / URI) としては Roboflow Universe ページ URL を用いるのが妥当。

4. 仕様 (クラス・データセット・モデル)

4.1 クラス構成 (34 クラス)

大分類クラス枚数
萬子 (man)1m, 2m, 3m, 4m, 5m, 6m, 7m, 8m, 9m9
筒子 (pin)1p, 2p, 3p, 4p, 5p, 6p, 7p, 8p, 9p9
索子 (sou)1s, 2s, 3s, 4s, 5s, 6s, 7s, 8s, 9s9
字牌 (honor)1z, 2z, 3z, 4z, 5z, 6z, 7z = 東/南/西/北/白/發/中7
合計34

4.2 データセット規模

訓練画像 = 29 枚 (Roboflow Universe 上で公開されているもの)
34 クラス × 各 1〜2 枚 = 極めて疎なクラスカバレッジ。
通常 Object Detection で 1 クラスあたり最低 100 枚 が推奨される (≒ 3,400 枚相当) ことを考えると、本データセットは 必要量の約 1% 未満

Roboflow Universe には「公開されている画像枚数」しか表示されないため、 実際の訓練に内部的にどれだけのデータ拡張 (augmentation) や非公開セットが 使われたかは不明。ただし、29 枚という公開規模からは 大規模拡張で誤魔化す 類の訓練 が想定され、結果としてドメインシフト (M-League 実況映像) への 汎化性能は低くなる。

4.3 モデル・推論

項目備考
タスクObject Detection (axis-aligned bbox)OBB ではない
アーキテクチャYOLOv8 系 (推定)Roboflow Universe のデフォルト訓練エンジンが Roboflow 3.0 = YOLOv8 系列
入力解像度不明 (一般的に 640×640 で訓練)Roboflow 既定値
推論 APIRoboflow Hosted Inference API無料枠: 1,000 推論/月
エクスポート形式不明 (ONNX / CoreML / TFLite はモデル設定次第)

4.4 公開メトリクス

Cloudflare Challenge により直接ページ閲覧ができないため、Roboflow Universe 上の mAP@0.5 / Precision / Recall の公開値は取得できなかった。 類似公開モデル (例: HUST/riichi-mahjong) では 0.85 〜 0.95 の mAP が 示されることが多いが、本データセットの 29 枚規模では再現困難。

本プロジェクト側で実測した M-League sample01 への適用結果は:

5. ビジネス利用・現役システムの実態

5.1 商用 / 業務利用の有無

結論: 商用・業務システムでの公式採用は確認できなかった。
Web 検索・GitHub・企業ブログ等の一次・二次情報から、本モデルを商用 / 業務で 継続運用しているシステムは特定できなかった。

5.2 派生プロジェクト・利用例 (確認できたもの)

Roboflow Universe には類似目的の麻雀牌検出プロジェクトが多数存在する (検索結果から確認):

プロジェクト作成者性格
test-wmo8i/mahjong_yolo"TEST"同名アカウントの別プロジェクト (関連の可能性大)
hust-xq5rx/riichi-mahjongHUST (華中科技大学)大学研究プロジェクト・mAP 公開
mahjong-i2y79/mahjong-image-detection"mahjong"個人プロジェクト
core-wlsb7/mahjong-soul-8bdp2"core"麻雀ソウル (オンラインゲーム) 専用
jon-chan-gnsoa/mahjong-baq4sJon Chan個人プロジェクト
laura-junga-gmail-com/mahjong-2.1Laura Junga個人プロジェクト
mahjong-xonkr/mahjong-tile-detection-ewk89"mahjong"個人プロジェクト・モデル v3 公開
personal-ef39c/mahjong-tiles-model"personal"個人プロジェクト・モデル v2 公開
Roboflow100VL-Full/mahjong-vtacs-mexax-xwwjRoboflow 公式VL ベンチマーク用

GitHub 側にも以下の関連プロジェクトが存在するが、これらは test-upsgd モデルを「直接」利用しているとは確認できていない:

5.3 想定される一次利用層

本モデルは以下の 個人開発者・ホビースト・学習者層 が主たる利用層であると推定される:

6. 類似公開モデルとの比較 (代替候補)

もし「自前ファインチューンを始める前に、もっと精度の良い公開モデルに乗り換える」選択肢を取るなら、以下が比較候補。

候補規模強み弱み推奨度
hust-xq5rx/riichi-mahjong 不明 (公開 v8, 2023-12) 大学研究 / リーチ麻雀特化 / 比較的新しい HUST 公開ライセンス確認必要 ★★★
core-wlsb7/mahjong-soul-8bdp2 不明 オンライン麻雀ソウル UI に特化 実物の卓には汎化しない可能性 ★ (用途違い)
mahjong-xonkr/mahjong-tile-detection-ewk89 v3 不明 3 回再訓練済 (反復改善あり) 作成者匿名・規模不明 ★★
laura-junga-gmail-com/mahjong-2.1 不明 連番改訂 (反復改善あり) 個人プロジェクト ★★
Camerash/mahjong-dataset (GitHub) 中国麻雀 CV データセット データセット自体は公開・自前訓練の素材になる 事前訓練モデルではない・中国麻雀ベース ★★★ (素材として)
自前ファインチューン (現行方針) 500 → 30,000 枚 (段階拡大) M-League ドメインに完全特化 / バージョン管理可能 アノテーション工数 ★★★★★
判定: 類似公開モデルを乗り換えても、本質的に「他人の小規模実験モデル」に依存し続ける構造は変わらない。 本プロジェクトの商用化 (クラウドファンディング / 実機販売) を見据えるなら、 自前 M-League ファインチューンが唯一の本筋。 乗り換え検討は「自前訓練が間に合わなかった時の保険」程度に留めるべき。
🔬 類似ドメイン (トランプ・チェス・将棋) の公開モデルとの規模比較・転移学習可能性を別レポートで詳細調査しています: 類似公開モデル広域調査 →
要点: Augmented Startups Playing Cards (10,100 枚) が転移学習のベース候補として有望。 Joseph Nelson Chess Pieces からは「合成+拡張」戦略を学べる。 麻雀牌 vs トランプは 約 350 倍のデータ規模差がある。

7. 本プロジェクトでの利用評価 (適合性ジャッジ)

7.1 適合性スコア

観点評価理由
ライセンス適合性✅ 適合CC BY 4.0 は商用利用可能 (帰属表示必要)。
クラス設計適合性✅ 適合34 クラス = 麻雀牌の網羅。OBB / 立倒判定は本プロジェクト側で派生算出する設計のため、上流モデルは axis-aligned で十分。
ドメイン適合性❌ 不適合訓練 29 枚の実物 / 静止画ベース。M-League 実況映像 (動き・カメラ揺れ・看板) は完全にドメイン外。
運用継続性⚠️ リスク個人実験ワークスペースに依存。削除 / 非公開化 / バージョン消失 のサプライチェーンリスクあり。
SLA / サポート❌ なしRoboflow Universe 公開モデルは原則 SLA なし。
API クォータ⚠️ 制約ありRoboflow 無料枠 1,000 推論/月。商用稼働では即枯渇。

7.2 利用継続フェーズと移行タイムライン

フェーズ本モデルの位置づけ
Phase 0 (PoC / 検証中)継続利用 OK。MVP の素早い検証には十分。
Stage 1 (M-League パイプライン疎通)継続利用 OK (現状の状態)。
Stage 2 (自前モデル v1 学習)並走 — 訓練データ抽出のラベリング初期値として活用 (Auto-Label)。
Stage 3 (M-League 専用 v1 デプロイ後)退役shimanto-mahjong/mahjong-vision-mvp-v1 へ切替。
Stage 4 (商用 / クラファン公開)完全退役。公開モデル依存は商用リスクとして許容不能。

7.3 帰属表示 (CC BY 4.0) のサンプル

本プロダクトの初期 PoC は、Roboflow Universe 上の公開モデル
"mahjong-tiles" (test-upsgd/mahjong-tiles-oc9zz, CC BY 4.0) を一時的に
参照している。本番リリース時には自前訓練モデルに置き換える。
出典: https://universe.roboflow.com/test-upsgd/mahjong-tiles-oc9zz

クラファン本文や論文・特許出願書類で本モデルに言及する際は、上記のような帰属表示を必ず併記する。

8. 調査制約・未確認事項

本レポートの限界:
  • Roboflow Universe は 2026 年 5 月時点で Cloudflare Bot Challenge により プログラム自動アクセス不可。本レポートは Web 検索エンジンがインデックスした情報に依拠している。
  • 具体的な mAP / Precision / Recall の公開値、ダウンロード数、フォーク数は 未取得
  • 作成者の実名・所属・他の公開プロジェクト・連絡先は 未取得
  • 各バージョンの個別公開日 (v1, v3, ..., v11) は 未取得
  • 商用利用例の網羅的調査ではなく、「Web 上で発見できなかった」ことを示すに留まる (= 商用利用が 無い の証明ではない)。

8.1 追加調査したい場合の手順

  1. ブラウザで Universe ページ を開き、Cloudflare Challenge を通過。
  2. "Health Check" タブで mAP@0.5 / Precision / Recall を確認。
  3. "Versions" タブで各バージョンの公開日と data augmentation 設定を確認。
  4. "Deploy" タブで API クォータと使用統計を確認。
  5. "Workspace" の他プロジェクトをクリックして作成者の興味分野を推測。

必要なら、本調査結果を上記の手動確認結果で上書き更新してください。

9. 情報源 (Sources)